戸倉山  1681m  A

ベンチ 山頂
上の森登山口


 駒ヶ根市と長谷村の境に聳える山だが、伊那富士と言う別名も持つ。しかし富士の形に見えるのは、残念ながら伊那市より北の方角から見た場合に限られる。この山も土地の人々の信仰の対象だが、高烏谷神社ほどではない。山中には日影滝と日向滝と言う立派な滝もあり、訪れてみるのも良いかもしれない。コースはいくつか有るが、一般的なコースとしては上の森コースがお勧め。コース中危険な個所は無く、楽しく頂きに立つことができる。滝コースも紹介するが、お年寄りや子供は止めた方が良いだろう。
 県道の駒ヶ根長谷線を長谷村方面に進み、落合で左折する。狭い谷間を少し入ると下田バス停が有るので、ここを右折して集落に入る。数軒の集落を抜けると神社がある。ここに戸倉山登山道の看板がある。神社の右手で林道が分かれているが、左は上の森コース右は滝コースとなる。上の森コースは四輪駆動車ならこのまま進んでも良いが、そうでなければ付近に邪魔にならないような駐車スペースを見つけるしかない。滝コースは滝コースの往復であれば奧までゆける。滝コースと上の森コースの周遊でであれば、やはりこの付近に車を止めることになる。くれぐれも邪魔にならないように。
 上の森コース。
 左手の林道を進むと道が急に細くなり右手に登っていく。桧やサワラの植林地を過ぎるとツツジの群落や雑木林の中を進み湯立場あとに着く。ブナも混じった素敵な所で、春から秋までなら水も飲める。更に雑木林を登ると、切り開かれて展望の良くなったところにベンチがある。中央アルプスの眺めが良い。直ぐ先で右手から滝コースの道を合わせる。ひとしきり登ると水場だ。金明水と呼ばれていて、喉が乾いたなと思う頃にちょうど出てくる。ここから頂上までは一登り。たどり着いた頂上は西峰で、祠が祭られている。東峰は二分で着く。南アルプスの眺めが良い。鞍部には避難後屋が整備されていて、天候の悪いときなどはありがたい。ここから女沢峠へのルートもあるが、あまり整備されていない。ただ女沢峠までは車が入るので、コースタイムで考えると最も近い事になる。下りは来た道を帰ることになる。
 滝コース。
 このコースは沢添いのルートが細いことと、沢から一気に上の森コースへ登るのが大変であることの二つが難点。その代わり素晴らしい二つの滝を見ることができる。
 右手の林道を進む。雑木林の中なので飽きない。道が二手に分かれているので左手を進む。直ぐに水源地コースと沢コースを分ける看板が出てくるが沢コース、つまり林道を進む。林道の終点には沢コースの看板が沢に向かって立ててある。何処が登山道か一見しただけでは解らない。しかしよく見ると踏み跡が見える。川の中心の辺りだ。左には鹿の食害防止のネットが張ってあり、このネット添いにしばらく登る。滑りやすいので注意して欲しい。登山道は沢添いに付いており、ネットとは直ぐに分かれる。滑りやすく細い沢添いの道をしばらく進むとブナ林に入る。ここだけ昔のままに残っているようだ。ブナ林を抜けると登山道という看板が左の雑木林を向いて立っている。上の森コースに合流するルートはここから急登が始まる。その前に滝を見なくては意味がない。登ってきた方向のまま進むと踏み跡があるので、そのまま行けば1分で到着。右から「日向の滝」左から「日影の滝」が静かに落ちている。日向の滝は渇水期は涸れている。戻って上の森コースを目指す。最初はまだ良いがしだいに滑りやすくなってくる。登山道としての整備がされていないため、踏み跡はしっかりあるのだがステップが切ってないのでとにかく滑りやすい。もっとも、滑ったところで尻餅をつくだけだからどうという事はないが。途中ミズナラの大木が一本だけ残っているので、ここで休憩をすると良いだろう。登って来たのと同じくらいの時間で合流する。

コースタイム :上の森登山口 ==(40分)==> 湯立場跡 ==(40分)==> 金明水

      金明水 ==(20分)==> 山頂 ==(30分)==> 湯立場跡 ==(15分)==>上の森登山口

      上の森登山口 ==(40分)==> 林道終点 ==(20分)==> 滝 ==(20分)==>合流点